昨年のAI展示会は画像処理(認識)がほとんどであったのが、今年は自然言語処理NLP、特にChatbotが大半を占めていた。画像技術は「ビッグデータの申し子であるディープ・ラーニング」が浸透して既存技術になったようです。これからはNLPがAI技術を席捲していくような勢いを感じました。特にChatbotばやりで、各社工夫をして出品をしていましたが、背景にある数学モデルや日本語解析エンジンの「稚拙さ」が露出しており、まだまだ手作業の域を脱していない非AI(人工無能)であることが判明した。固有表現の拡張や照応解析の自動化は初歩技術です。テキスト意味解析のカナメは意味概念空間を保持した日本語意味解析エンジンがカーネルで、その上で知識生成と知識構造化、そして推論による新知識獲得を行うことで人間らしい「問い返し、聞き返し、切り返し」ができる本来のChatbotができます。世界に負けない日本研究者の今一層の努力を期待します!